FX1000本ノックした結果分かったこと
15年くらいFX取引歴があります。40万円くらい負けたこともあります。30万円とか利確したこともあります。コツコツ続けてプラスマイナスはちょいプラスくらいの下手の横好きトレーダーです。
FX1000本ノックというアプリがあります。過去のドル/円の日足チャートを見て1日後の日足が上がるか下がるかを予想するというアプリです。操作画面はこのようです。
これで「UP」もしくは「DOWN」を選択するとその結果が分かるというものです。こんな感じで。
過去の実際の値動きなので調べればわかります。しかし調べながらでは1,000本やる価値はないです。時間かかりすぎるし調べたら予測ではない。その場で予測して合っていたかどうか確認するということを繰り返します。大体1回の予測に5秒から2分くらいかかります。トレンドがはっきりしているときは早いですし、トレンドのない時は迷っていろいろローソク足から情報を探ります。
ファンダメンタルズを一切考慮しないテクニカルからの判断のみによる1,000回の為替取引の結果がどうなったのか、途中の思考を踏まえつつ記載します。
作業としては
1.全体見まわしてトレンドのチェック
2.直近の数日のローソク足チェック
3.転換点となりそうなローソク足あればチェック
4.「UP」or「DOWN」押す
というものです。どんどんやっていきます。終わるまでには数日を要しています。
330回目。
ふむふむ、56.7%で正解しています。半分を超えています。完全なランダムであるならば50%になるであろうところです。
勝率は高くありませんが、半分は超えるということです。ここまでは「何となく」今までの経験則と雰囲気でやっていました。このときにローソク足のブログを書き、自分の中で知識を整理できました。今後はその知識を使っていきます。
500回目。
勝率はそんなに変わりません。疲れてきました。何なら飽きています。しかし、1,000回目指して続けます。
何だか、ローソク足についての知識が増えるほどに1回の判断に時間がかかるようになりました。逆に言えば、知識が浅いときは何も考えずえいやって判断していたということ。無知な人は自分が無知であることに気づいていない、を体現しているんだなぁと思いつつ、知識が多いから勝てるわけでもないかと開き直りつつ進めていきます。
「相場は相場に聞け」というくらいで、相場の常識も覆される時がありますから予想が優れていても100%はあり得ないでしょう。90%もあり得ないと実感しています。80%もないだろう。いくらならありうるのか。ローソク足を見たテクニカルとはどれくらい有用なのか。過去の相場からの予測で確かめます。
626回目。
ここへ来て何連勝か続けることがありました。勝率も伸びています。しかし「連勝」に意味はないような気がします。出てくる日付はランダムですし。
あと、「トレンドが強い」時は予想が当たることが多いです。
逆に「トレンドのない時」は半々な印象です。判断基準がなく、どっちを選ぶかも場当たり的です。判断ができません。本当の取引であればエントリーしないでしょう。
58.47%という数字ゆえ、60%を目指したいという希望が芽生えました。
648回目。
勝率59%を超えました。60%が見えてきました。一回の取引の判断に慎重になります。時間もかけます。修行です。
685回目。
勝率が60%を超えました。1回負けると元に戻すのに1回勝たねばならず、勝率を上げるのにもう1回勝たねばなりません。となると1回の負けは2回の勝ちを要求するようで負けることによるダメージが大きく感じられます。実際の取引も負けは大きな意味を持ちますね。負けない方がよい。しかし80%勝つことは不可能そう。
ここいらで1回の勝ち負けに一喜一憂するようになり、電車の中で一人でやってるのに少しアクションが出るようになりました。顔にも出ていたかもしれません。コロナ対策でマスクしてるので見えてない、見えてないと思いつつ眉は引きつります。
814回目。
いつのまにか60%を超えたどころか、62%となっていました。
ここで、気づいてきました。これはランダムなチャートが出てくるけど、結構トレンドがはっきりしているときもある、と。その時に正解するのは楽です。また、恐らく同じチャートも出現しています。ここまで814回全て違うチャートでもないような気がします。勝率が上がったのは一度見たチャートゆえということもあるのかと。ただ、回数はそんなに多くないか、記憶力が弱いか、既視感があるだけか、いろいろ疑心暗鬼になってきました。1,000回に価値あるのか。
負けるときはトレンドがない時が多いです。あとはずーっと上がってからの陰線の翌日も難しいです。転換を捉えることは難しいです。そういうとき、
・トレンドは上昇だから翌日も上がる
とみるのか、
・陰線が出たし、長い上ヒゲ+短い下ヒゲで転換サインぽい、翌日は下がる
とみるのか。まぁローソク足の読みが正しくても実際の値動きはその反対をいくこともありますし。テクニカルがすべてではないから負けをあまり分析しすぎないことも必要かなと思いました。勝ち、負けという表現が正しくないのかもしれないなとも思い始めました。
945回目。
また1%上がりました。
前日に大陽線あるいは大陰線が出ている翌日はその流れを汲みやすいという傾向があります。というか前日だけ見ていてもなかなか翌日のローソク足の予測が立ちそうであると思ったりしました。
あと50回くらいで1,000回です。63%台をキープして終わりたい。慎重に翌日を予測していきます。外した時のリアクションが大きくなります。くそぅ。
1,000回終了。
結果、634回正しく予想し、366回間違えました。63.4%で予想が正しかったです。歯科医師国家試験の全国平均の合格率くらいですね。
同じチャートが繰り返していたとしてもそんなに数は多くないと思いました。55%-60%くらいはテクニカルだけで正しく予測できるのではないかと実感しました。エントリー時点でそのくらいの割合で正しく入れる可能性があります。あと利益を残すには損切と利確のタイミングですね。それはこのアプリでは経験できません。
ひとまず、ファンダメンタルズ無視、エントリーポイントを無視したテクニカルだけの予測を繰り返すと約60%の確率で正しい予測ができるという結果でした。
トレンドがあるときはその流れに乗れば感覚で8割くらいは正しかったです。相場は波のようであると把握するのは大きな時間の流れでは(数か月や数年単位)正しいと思いますが、日足予測では「相場は波でなく川」と捉えていた方が正しい予測ができると思いました。流れに沿っている方が正しく予測できます。
今後の投資の参考になればと思います。
おわり。