ローソク足から見る転換シグナル
こんにちは。
株、先物ミニ、FXでお金を動かし始めて15年くらい。細々と続けています。
ローソク足から未来を予測できたら良いと考えつつ、基本はそんなことないと捉えつつ。
ローソク足からシグナルを読み解く意味は、「参加者の皆さんが考えているであろう思考を把握しておくため」というところにあると思います。上がった、下がったという相場に一般的なとらえ方を付与することで、上がると思ったのに下がったといった予想の逆が生まれます。その参加者が皆把握しているであろう予想は捉えておかなければならないと思います。慣れれば見た瞬間判断できるようになります。呼吸器内科医が胸部レントゲンをぱっと見で診断するようなものです。その目を作ることが大切です。繰り返しチャートを見ることでその目が養われますが、まずは基本となるローソク足の組み合わせを暗記しておく必要があります。
根拠があるわけではありません。手相占いのようなものかと思います。
実体がない線のことを寄り引け同時線と呼びます。
相場の転換点となることがあります。
寄り引け同時線に長い下ヒゲもしくは長い上ヒゲがある場合、短いヒゲの方向に動く可能性があります。長いほうはそちらの値に動いてから戻してきている過去を示しており、「やっぱりそっちやめた」のような解釈です。
片方だけのヒゲをもつ寄り引け同時線です。「とんかち」ともいいます。
これはヒゲの出ていない方へ今後値動く可能性があります。
下降トレンドにあるとき、これらのローソク足が出現すると下降トレンドの終息サインとなることがあります。
上昇トレンドの時、これらのローソク足が出現すると上昇トレンドの終息サインとなることがあります。
一つ後のローソク足が一つ前のローソク足の実体にまるっと含まれる場合、これをはらみ線といいます。
陽線から陽線のはらみ線には特にシグナルはありません。。
四角で囲ったところははらみ線です。直近の陽線の実体の中に陰線が完全に入っている状態です。これとは逆の「陰線→陽線」へのはらみ線もあります。図は「陽線→陰線」のはらみ線ですから上昇トレンドが終息する可能性を示しています。相場の天井と思わしき場所で出ると、トレンドの終息と考えて売り注文が増える可能性があります。
また、はらみ線が出たあとのローソク足が陰線なのか陽線なのかも重要です。
はらみ線と逆で、一つ前のローソク足が一つ後のローソク足の実態にすっぽり包まれるときを抱き線といいます。
抱き線も陽線から陽線、あるいは陰線から陰線の場合にはシグナルにはなりません。
抱き線で陽線から陰線になっているときは、
・上昇相場の後:天井シグナル
・下降相場の後:底打ちシグナル
となります。抱き線もはらみ線も陽線から陰線、あるいは陰線から陽線であればシグナルです。
下降相場で1本陽線が出ていて、直前の陰線を陽線の実体がすっぽり包んでますのでここが抱き線なのが分かります。
しかし下降トレンドは継続しています。このようにトレンドの合間に見える大きな陽線(大陽線)のことを化け線といいます。利食いする投機筋や、買い戻しする投機筋により一時反発し生じた場合は一時の現象なので1本のローソク足で終わりトレンドは継続するという状態です。
これはトレンド転換サインとはならず一時の大きなお金のやり取りの結果であり値動きの方向性は継続するという状態です。
上昇トレンドの途中で持ち合いに入ったところで小さなローソク足(極線という)が出現することがあります。図のように2つ現れると二つ星、3つ合わられると三つ星と呼びます。
このときは二つ星あるいは三つ星の後のローソク足がトレンドを形成することが多いのでその後の動向を見てポジションを取るべきとされます。
まだまだあるのでコツコツ学んでいきましょう。