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運動ゼロで8か月間に8kg減量したときのこと

運動ゼロで8か月間に8kg減量したときのこと

 

 

生きていると体重を減らす必要にかられる時が来るでしょう。自分は結婚式前でした。結果、表題にあるように8か月の間に8kgの減量に成功しました。その時の取り組みをまとめました。栄養や健康の話題に触れますが、大学で栄養を研究する研究者のはしくれ(大学院生)として信用できる情報を記します。

 

目次

1.動機

2.計測

3.運動

4.食事

5.継続

6.達成

 

 

1.動機

 

筋トレにも言えることですが、部活や競技などで体力を上げたり運動能力を高めたりするとき重要なキーワードがあります。それは、

 

 

合目的成長

 

 

です。目的に合うように自分は成長していく、という方向性を示す言葉です。成長を考えた時、目的がある場合とない場合では成長に著しい差が生じると考えられています。

 

 

 

目標、という言葉だと弱いように思います。目標という言葉には、目じるしというニュアンスが込められます。ペンディングというか、付箋を付けておくというか。

 

目的は、意図し行動を方向づけるもの、つまり目的という言葉の中には行動が内包されます。そちらの方が強そう。

 

行動には目的がなければ継続性を得ることができません。人は何も考えずに動くことがないからです。体重を減らすにも目的が必要です。自分の場合それは、結婚式で昔の友達に会うから昔の体重に戻しておこう、ということでした。太った状態で、あいつ変わったなとか、太ってるなとか思われず、すんなり「やぁ久しぶり、変わらないね」と旧交を温めたかった。

 

 

結婚式前はこのような明確な目的があったため減量に成功しましたが、その後若干3kgリバウンドしてそのリバウンドを元に戻そうと何回か試みましたが、明確な目的がないなか達成していません。行動を変えるには自分で目的を決めることが重要です。

 

 

 


 

2.計測

 

体重を減量したいとき、体重を把握しておく必要があります。

 

 

これには体重計が必要です。

 

 

当たり前のことを言っていますが、これは非常に重要です。毎日体重計に乗ることが必要だからです。体重を減らしたいと思わない生活では毎日体重計に乗ることはないでしょう。乗る必要もありません。しかしながら体重を減らすことを目的としている状態においては、毎日体重計に乗る必要があります。自分は良い体重計を持っていなかったので買いました。

 

体重を減らすことの始まりは目的を決めることであり(何のために自分は体重を減らさなければならないか)、その次の行動は体重計を買うことです。なんでも良いのですが、簡便かつ迅速に測定ができて、測定項目が複数あると良いです。体重だけでも良いですが、体脂肪率やらの項目も把握できると励みになります。タニタのは3,000円でお釣りがくるくらいな金額で、十分なスペックなのでおすすめです。

 

 


 

3.運動

 

体重を減らすためには運動が必要だ。

 

 

そのように考えてはいないでしょうか。それは正解であり不正解です。つまり表現が曖昧です。

 

 

体重を減らすには運動をした方がよいというのは一般的に納得しやすいのであまり考えを深めないのではないでしょうか。確かに体重を減らすことと運動には関係があります。しかし実はこの因果関係は弱いです。

 

 

体重増加をの原因を考えるとき、それは食べすぎに行きつきます。過剰な栄養が体内に蓄積する(脂肪細胞が増え、脂肪細胞の大きさも大きくなる)ことが体重増加につながります。

 

 

体重増加の原因を考えるとき、運動不足としてはいけません。運動不足は、食べた量が多いことから目を背けることにつながります。

 

運動をすると食事摂取量が増えます。これはヒトでもマウスでも言えることです。当然ですが、身体に負担をかければその分回復しなければならないため、食事摂取量を増やし睡眠時間を増やさなければ運動は継続できないのです。運動量を増やそうとするとき、食事にかける時間、睡眠時間、運動する時間の増加を見込まなければなりません。

 

当時自分は仕事が忙しく運動に時間を割り振るなど不可能でした。また、それに伴う眠気、食欲増加、自分で食事を作る時間など、とても負担できるものではありませんでした。やるつもりもありませんでした。

 

栄養について学んでいる最中で、体重減少に運動は必要条件ではないと知っていましたので運動せずに体重を減らすこととしました。

 


4.食事

 

食べなければ痩せる。

 

 

これは真理です。食べる量のコントロールが必要です。食べないわけにはいきません。今より体重を減らしたい場合、どれくらい食べる量を減らすかを考えるだけでよいわけです。

 

 

ただし、

ただし、

ただし、

 

ここからは自分の身体と相談になります。成長期にある若者が食事摂取量を減らすべきではありません。産褥期にある女性が食事摂取量を減らすべきではありません。病にある人も状況次第では食事摂取量を減らすべきではありません。また、程度問題もあります。過渡な食事摂取量の減少は健康を害します。

 

自分の場合は8か月という期間が残されているところで体重を減らそうと決意しました。開始時で69kg台だった体重を61kg台にできればよいと考えていたので、ざっくりと1か月1kgが目安です。その程度であれば食事内容を大幅に変更することなく達成可能と考えられます。自分は主食を減らしました。

 

結局やったことはそれだけです。ごはんが出たら毎回半分残す。カレーの時も半分残す。ラーメンは完食せずに麺を残す。うどんもそばも。

 

 

食事のマナーとして「残す」行為は望ましくありません。しかし、目的がある場合は状況が異なります。多少マナー違反だとしても実行することが必要です。そして続けていると出された食事を一部残しても問題はないと知りました。おかずは食べていて、主食を残すだけの場合、料理を作ってくれた人が「まずかったかな」と心配する状況になりません。結婚式前で痩せたいという明確な目標があるので周囲の理解も得やすかったです。誰かの迷惑になるのは継続性に問題を来します。

 

5.継続

 

物事を継続するコツには普遍性があります。それは、

 

毎日継続すること

 

 

です。今日はいいか、はありません。目的のためには毎日続けること。毎日続けられないなら達成は無理です。目的を変えるか方法を変える必要があります。1日休むことを許可するメンタリティーは後ろ向きです。やりたくないから休みたいのです。自分でやりたい、目的のためには毎日続けられるという前向きの意思が必要です。1日の休みを軽々しく許可してはいけません。それは自分にとって負荷が大きすぎる故です。軽くしなければいけない。

 

体重減少を達成するには体重を毎日見ることも大切です。体重は排せつや食事によって増減し、1日のうちにプラスマイナス1kgくらいは変わります。日内変動がプラスマイナス1kgであれば2kgの変化は増加や減少と捉えることができます。把握していると、一時のバカ食いがいかに自分の身体に変化をもたらすかが理解できます。飲み会でたくさん飲んで食べたあと、体重計に乗ることでいかに不合理な行動を取ったか理解でき、もうやめようというメンタリティーを得ることができるのです。これは体重計に乗らなければ決して至らない考えです。

 

 

 

6.達成

 

結局主食を抜くという行為だけで8か月の間に毎月1kgずつ痩せていきました。印象では3kg痩せると周囲の人に「痩せたね」と言われるようになり始めます。それもモチベーションになります。

 

 

8kg程度痩せたといって何かが変わるわけではありませんでした。しかし、結婚式は写真が多く残るので目的達成後の写真として記録されるのは嬉しいことでした。

 

結婚式を終えた後、元通りごはんは残さずに食べる生活に戻り、体重も徐々に増加し、65kg程度で落ち着いています。BMIは22くらい。そのくらいが安定なようです。ちなみに結婚式では料理はほとんど食べませんでした。

 

 

おわり。