· 

ローソク足の基本

ローソク足の基本

 

自分は投資歴約10年、FX、先物ミニ、株の3本に取り組んでいます。

結果は勝ったり負けたりで資産を大きく増やすことも減らすこともなく続いています。

取引額は50万円以下。どれが一番儲かる、というのも今のところ見つかっていません。

日々相場に触れる機会を設けているくらいの意味で続けています。

 

 

目次

1.投資の前提

2.ローソク足の定義

3.ローソク足の見方

 

 

 

 

1.投資の前提

 

FXでも先物でも株式でも投資を行う時にはローソク足から示されるチャートを見ます。その過去の値動きの記録から未来を予測しようとします。

 

ここで、当然のようにローソク足から未来を予測するなんて行為を漫然と行っている人が多いと思います。自分もそうです。

 

 

そんなことできるのか?

 

 

と自分に問い続けることが必要と思っています。基本的には「未来は予測できない」というのが投資の基本です。金融系の本を読むと最初の方に書いてある基本です。

 

 

過去の値動きを探っても未来は予測できない。

 

 

この前提があるからこそ投資が成り立ちます。プロトレーダーも素人もいる同じチャートの中で取引が行われるというのは以下のように例えられます。

 

 

 

この例えは秀逸だなと思っています。ナニワ金融道の帝国金融の社長の言葉です。

 

自分がボクシングの世界チャンピオンと試合する。

 

 

負けます。世界チャンピオンというのはその言葉の定義が「世界で一番強い」ということですから、勝つことは矛盾。

 

 

それなのにチャートを見るとどうしてか、「未来を予想できる」つもりになってしまいます。そこに気を付けなければいけない。さて、この前提を踏まえた上でローソク足の定義に移ります。前提を踏まえておくべきなのはローソク足の見方は解釈だからです。

 

2.ローソク足の定義

 

 

ローソク足には陽線と陰線があります。ある決まった時間内(5分とか1時間とか)の値動きを、

 

・始値(時間開始時点での値)

・終値(時間開始時点での値)

・高値(その時間内での値の最高値)

・安値(その時間内での値の最安値)

 

の4項目をプロットして図にしたものです。チャートはこのローソク足を連続して描画したものです。キャンドルチャートと呼びます。チャートにはローソク足を用いないものもありますが、キャンドルチャートを見ることが主なのでそれ以外は省きます。

 

始値と終値を実体と呼び、実体の上と下の線をヒゲと呼びます。値の上側のヒゲを上ヒゲ、値の下側のヒゲを下ヒゲと呼びます。

 

実体はその時間内での値動きの勢いを表すと捉えます。勢いで大事なのは出来高です。出来高が少ないときの値動きは市場での資金の出入りが少ないときですので、一般的には市場への関心が薄いと考えられます。ただし、出来高が多い場面では、

 

・A 多くの人々がお金を動かしている場合

・B 少人数の人々が多額のお金を動かしている場合

 

の2パターンが考えられますので勢いといっても注意が必要です。Aでは市場の方向性が定まりやすいですが、Bでは一時の変化で終わるか、すぐに反発がくることがあります。

 

 

3.ローソク足の見方

 

それではローソク足の見方に移ります。

 

 

実体の長い陽線です。

大陽線といいます。

強い上昇を示し、上昇の勢いがあるときに現れます。

このローソク足の後も上昇は継続すると見るのが一般的です。

 

 

 

実体が大きく下ヒゲが短い陽線です。

値下がりの方向に若干振れたけど上昇する勢いが強い時に現れます。

下落力が小さくこの後も上昇する可能性があります。

 

実体が小さく下ヒゲが長い陽線です。

下落を探ったがまだ上昇する勢いがあった結果を表しています。

この後も上昇が継続する可能性があります。

 

上のローソク足の上ヒゲが付いた状態です。

高値を付けてから少し下がったことを示しています。

上ヒゲより下ヒゲが長いときはまだ上昇する勢いが強い可能性があります。

 

上ヒゲが長い陽線です。

高値から下げたところで終値を迎えています。

上ヒゲが長い時は上昇力がなく下がる可能性があります。

陽線は出ているので上がる可能性もあります。

 

 

上下のヒゲと実体が同じくらいの長さの陽線です。

市場が小休止していると見ます。


 

ここまで陽線を見てきました。実体とヒゲの見方は陰線も同じです。

 

同じなのですが記しておきます。

 


 

実体の長い陰線です。

大陰線といいます。

強い下降を示し、下降の勢いがあるときに現れます。

このローソク足の後も下降は継続すると見るのが一般的です。

 

実体が大きく上ヒゲが短い陰線です。

値上がりの方向に若干振れたがまだ下降する勢いが強いときに現れます。

上昇力が小さくこの後も下落する可能性があります。

 

実体が小さく上ヒゲが長い陰線です。

上昇を探ったがまだ下降する勢いがあった結果を表しています。

この後も下降が継続する可能性があります。

 

上のローソク足の下ヒゲが付いた状態です。

安値を付けてから少し上がったことを示しています。

両端にヒゲがあるときは短い方のヒゲの方に値動く勢いが強めであると見ます。

陰線であること、下ヒゲが短いことからこの後も下降が続く可能性があります。

 

下ヒゲが長い陰線です。

安値から上げたところで終値を迎えています。

下ヒゲが長い時は下降力がなく今後上がる可能性があります。

陰線は出ているので下がる可能性もあります。

 

 

実体と上下のヒゲが同じです。

方向性がなく小休止していると見ます。

 

 

基本的な見方を示しました。転換を示すローソク足については別記事にまとめます。

 

おわり。