リーマンショックと日経平均
目次:
1.表
2.まとめ
コロナによる日経平均の下落を受けて過去の事例から学びたいと思いました。
そこでリーマンショックの時の日経平均の動きがどんなであったら、まとめてみました。
ざっくりとした出来事(主観による)とその月の1日の日経平均終値を付記した表を作成しました。
日付 | 日経平均 | 主な出来事 |
2007年2月 | 17,604 |
米でサブプライムローンのリスクが表面化 |
2007年3月 | 17,453 |
住宅金融公庫が融資金利引き下げを発表 |
2007年4月 | 17,400 |
New Century Financial(米サブプライムを買いまくってた大手)が破産法適応申請 |
2007年8月 | 16,569 |
米FRB公定歩合0.5%引き下げ、5.75%とした。苦渋の選択。インフレも警戒 日銀は利上げ見送り 仏本拠地のBNPパリバ(世界規模の金融グループ)が投資家の解約を凍結すると発表(パリバショック) |
2007年10月 | 16,845 |
チリでM7.7の地震 |
2007年12月 | 15,628 |
ネパールが王政をやめて共和制へ |
2008年3月 | 12,525 |
日銀総裁が空席に(戦後初) |
2008年6月 | 12,525 | 秋葉原殺傷事件 |
2008年8月 | 13,072 | 米で失業率が大幅に悪化 |
2008年9月 | 11,259 |
リーマンブラザーズ(米証券業界No.4の大手)が米連邦破産法の適応申請(リーマンショック) ファニーメイ(政府系金融機関の連邦住宅抵当公社)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)が政府管理下に |
2008年10月 | 8,576 |
米で経済安定化法が成立、最大7,000億ドルの公的資金投入 主要6か国が緊急協調利下げ実施 米で大手銀行9社に公的資金投入 |
2008年11月 | 8,512 | G20首脳会議(金融サミット)開催 |
2008年12月 | 8,859 |
米FRBが事実上のゼロ金利政策導入 米政府からGM社とクライスラー社へ緊急融資 |
2009年1月 | 7,994 |
ビットコインが始まる 米復興債投資法(ARRA)が成立 (予算は2009年から2019年までに8,310億ドル) |
2009年2月 | 7,568(底) | 中川昭一財務・金融担当相辞任(風邪薬と酒飲んで会見) |
2009年3月 | 8,109 |
3月決算で国内電機大手8社合計2兆円越えの純損失計上 TOYOTA自動車純損益2兆円越え、約4,369億円の赤字に ソニー1万6,000人の削減 |
2009年4月 | 8,828 |
北朝鮮「弾道ミサイル」発射 2008年10-12月期実質GDP前期比年率換算で10.2%減少 2009年1-3月期実質GDP前期比年率換算で11.9%減少 2期連続2桁マイナスは戦後最悪 豚由来新型インフルエンザがメキシコ、テキサス州、カルフォルニア州で確認 |
2009年5月 | 9,522 | 米FRB銀行のストレステストの結果公表 |
2009年6月 | 9,958 |
米GM社が米連邦破産法適応申請、実質的な国有化へ 豚由来新型インフルエンザをWHOがパンデミック宣言 |
2009年7月 | 10,356 |
日経平均1万円を回復 |
その後、2009年7月から2012年2月まで日経平均は、
高値 11,408
平均 9,615
安値 8,135
というレンジで経過しました。
2007年2月に17,604円であった日経平均はサブプライムローンのリスク表面化とともに下げ続け、2008年9月のリーマンショック以後も下げ続け、リーマンショックから5か月後の2009年2月に底(7,568円)を打っていたということでした。
底を打ってからの元の1万7,000円台へ回復するのは2014年11月でした。5年と2カ月かかっています。
今回コロナで2020年1月20日に24,083円であった日経平均は、本日2020年3月16日で17,437円の値をつけています。
約2か月で6,646円の値下げでした。リーマンショック前の2カ月間の減少幅に比べると格段に下げ幅が大きいです。
底値を探って買いたい人がたくさんいると思いますが、日経平均下落の6,600円分を回復するのは数年かかるとみても良いかもしれません。底値買いは難しい。下落に比べて上昇には時間がかかる可能性があると見れそうです。