日本発祥のスポーツ
軟式庭球
どうもこんにちは。きたのたぬきです。
日本での競技人口は推計で200万人(競技登録者60万人)。サッカーは750万人、野球が730万人と予想されていることを考えるとなかなかの人気競技です。古くは軟式庭球といい、今では世界に広がるスポーツにしたいことからソフトテニスの名称が広がっています。早稲田大学軟式庭球部は伝統を重んじるために、ソフトテニスの名称は使わないこだわりがあります。
プロがなかったり、硬式テニスの方がテレビでよく放映されたりしたりで、マイナースポーツとしての位置に甘んじているのが現状かと思います。
笹川スポーツ財団による調査では硬式テニスの競技人口は373万人、ソフトテニスは197万人とされています。硬式テニスに比べて約半分、使うボール・ラケットが違うなどの違いがありますが、競技独特の雰囲気は硬式テニスとソフトテニスではずいぶん違います。なんというか、文化が違います。
まず、多くの硬式テニス部では球数を数えませんが、ソフトテニス部では日常的に球数を数えます。
硬式ではネットインを謝りますが(意図しないプレーのため)、軟式では喜んじゃったりします(いけないと思う)。
硬式では大事な試合は静かなムードで行いますが、軟式では大事な試合ほど応援が盛んです(うるさいくらいに)。
硬式では初心者でもコート内にボールがあればどけて打ち合いますが、軟式では試合でもファーストサーブがネットして転がったボールに関心を払いません。
あと、前衛はたいてい謝るポジション。
競技の発展
写真にあるような雁行陣と呼ばれる、前衛・後衛がそれぞれコートの前・後ろに分かれて位置するのが一般的なプレースタイルです。前衛は攻撃を担当し、後衛は守備を担当するというのが役割です。ファーストサーブは上から(オーバーハンドサービス)、セカンドサーブは下から(アンダーハンドサービス)というのが、ソフトテニスの教本に載っているオーソドックスなスタイルでした。それが変化したのが、国際大会の始まりの頃でした。
1994年、アジアのオリンピックとも呼ばれるアジア競技大会にソフトテニス種目が追加されました。日本発祥のスポーツはアジアに普及し始めており、韓国、台湾が強豪国です。その記念すべき第一回大会で日本は男子も女子も3位に終わったのです。
ところで、ソフトテニスに広がる文化に団体重視個人軽視というものがあります。だいたいのソフトテニス選手は団体戦をメインに考えていて、個人戦を中心に据えて練習している人は少ないと思います。それゆえに、日本男子といえば、日本男子団体チームのことを指すのです。
ダブル前衛とは硬式テニスでは当たり前で、わざわざこの言葉を使うのがソフトテニスなんですが、韓国チーム、台北チームなどは1994年頃から雁行陣ではない、ダブル前衛スタイルを取って試合していました。雁行陣では通常、サーブの後、後衛が数回打ち合って、前衛はポーチに出る好機を待つという試合展開をします。しかし、ダブル前衛スタイルでは、レシーブの一本目から二人がボレーを狙うという速攻型の戦術オンリーというものでした。淡泊、ポイントがすぐ決まってしまい見ていて面白くないという指摘もあります。また、切りまくって弾まないアンダーカットサーブ主体の戦術と相まって、ソフトテニスは競技として面白みに欠けると揶揄されたこともあります。「バズーカよー」でおなじみだった、韓国チームのバズーカサーブが出て、真似したりしたのも2000年頃でした。部員は皆、8秒のYoutubeを何回も再生するという現象を引き起こしました。
いいたいことはまだある
当時、中堀・高川という伝説のソフトテニスプレーヤーを主軸とした日本団体男子チームはなかなかダブル前衛を打ち崩す試合をできず苦しんでいました。そのあたりから、ボレー主体の前衛、ストローク主体の後衛という役割分担ではなく、両方できなければいけないというプレースタイルができつつあり、競技の特性も変わってきました。プレースタイルが変わるスポーツというのもなかなかないんじゃないかと思います。
まぁ、この記事は終わらないです。終わりを見いだせない。また開催します。最後に、日本トッププレーヤー(全日本シングルス優勝、元日本代表など、ボール速くないのに強い人)の菅野創生さんの面白インタビューにリンクを貼っておきたいと思います。トップ選手に気さくな方が多いのもこのスポーツの特徴な気がします。
ではまた。
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