2016年の出生数は調査開始から初めて100万人を下回った
2016年の出生数は98万人
どうもこんにちは。きたのたぬきです。
日本の人口は2005年を境に増加から減少へ転じています。端的に、生まれてくるのが少なく、死亡が多いということですが、生まれてくるのがどんどん少なくなっているのが現状です。昭和50年頃年間出生が200万人であったところから直線ではないですが継続して漸減して、とうとう年間出生数が100万人を切りました。同学年が100万人を切るとは。単純に1学年が40年前から半分になったと考えると、学校の数も今後半分で済むようになるということです。実際には教員の数を増やして手厚い教育になったり、廃校にする手続きが大変で少数のまま学校が残ったり。大学なんていうのは必要性がどんどんなくなるのか、逆に必要になるのか。今の現状では「大学に行ったのに職場で使えない奴」なんていうのは珍しくない。まぁ、大学は会社勤めするための職業訓練の場でないのだから当たり前なんだけど。一方で人間の仕事が今後減る前提のベーシックインカムの考えからすれば、人間はどんどん学びを深くすべきだから、どんどん大学に行くべきってなる。うーむ。
人口動態と社会情勢
そもそも日本の人口は西暦1500年頃には1000万人以下であった。人口が急増し始めたのは明治維新以降である。明治維新以降の日本は、産業革命による技術の進歩(作業の自動化)、それに伴う社会システムの変化があった。また、下水の導入で赤痢で死ぬ人が減り、抗菌薬の進化で感染症・炎症の死亡率が下がった。人がどんどん増えてもそれを支える技術と社会が出来上がり、しかも死ななくなる今の社会がつくられつつあったのだ。無論考え方も変わった。明示時代の人と同じ発想を持つことはない。人口推計によると、現在20歳の女性が孫を持つことがない可能性は50%とされている。核家族化はもう昔の言葉かもしれない。これからは核家族化の結果、孫の見れないおじいちゃんおばあちゃんが増えるのだ。家族の関係性の中でのおじいちゃんおばあちゃんではなく、年齢が65歳を超えたというだけのおじいちゃんおばあちゃんである。独居世帯が増加するのはいうまでもなく、それを支える社会システムがないことには社会が破綻する。
未来都市
近未来では、独居世帯の増加、介護してくれる家族のいない高齢者の増加、空き家の増加、生鮮食品小売店の減少などが起こる。その社会での若者は、労働生産人口(同世代の人間)の少ない社会で、高齢者を支えるのであるから、作業者である以上は先細りの社会を生き抜かなければならない。少なくともこれまでと同じ生産性では社会が追い付かなくなる。今後、日本人がどのような社会の変容を遂げるのかは、世界に類をみない試みであり、それが幸せの増加につながるのか、単に衰退に終わるのか、社会システムの崩壊を招くのか全世界が注目している。国債の発行高が増す一方では困るが。しかし、国債を買っている(保有している)のは日本人が多くて、お金を持っている人々の層であろうから(若者で国債保有者はあまり知らないぞ)、保有したまま亡くなる人もこれから増えるであろう。そうなると、日本という国の借金ってどうなるんだろう。徳政令みたいなことになるのかな。
結論の出る話題ではないのでこんなところでおしまいにします。ではまた。
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